今が練習のチャンス!サバイバル訓練【フード編】

naturum_bousai_buyer

2020年04月17日 16:11


コロナ自粛の今こそ練習しておくチャンス!
今回は、お家で出来るサバイバル訓練フード編です。

ポリ袋とカセットコンロと鍋が有れば料理は出来る

電気、ガス、水道が止まってしまったら、料理が出来ないと思っていませんか?
実はポリ袋、カセットコンロと鍋があれば料理は出来ます。
※別途、湯煎用のお水は必要です

方法は簡単。食材をポリ袋に入れて、空気を抜いて縛り、湯煎するだけです。
湯煎のお水は繰り返し使えますし、お鍋も汚れないので、特に災害時は洗い物が減って節水できます。
洗い物が困難なキャンプの時でも、事前に材料を袋に入れておいて持って行って現地で湯煎すれば、衛生面でも安心ですね。
ただし、平常時にはプラスチックごみ削減を意識して欲しいなと思います。

また、この時、注意して頂きたいのは「何に入れるか」です。
「湯煎」するということは、沸騰した水(100℃)の耐熱が出来る物でなければなりません。
簡単に封が出来るジッ●ロックさんは非常に便利なのですが、耐熱性がちょっと弱めです。(耐熱温度が100℃以下であることが注意書きされています。)
うまく使えば、やり方次第では使えるかもしれませんが、僕が試した時は、ジップの部分がふにゃふにゃになってしまったり、再利用が出来ない状態になってしまいました。
蒸しパンをコンビニの袋で作ったことも有りますので、恐らくどのビニール袋も使えると思うのですが、耐熱性の高い物(100℃以上の物)を使っていただく方が安全だと思います。

また、調理に使う鍋は、パスタ鍋がオススメです。
鍋が一番熱くなるのは火に当たっている部分とその周りで、ビニールが触れると溶けてしまう可能性がありますが、パスタ鍋だとその部分にあたることも殆どありません。

野外でコッヘルなどを使う場合でも、ビニールが直接、一番熱くなる部分に当たらないように工夫してもらえれば、問題なく出来ると思います。
これは仮説ですが、鍋よりも外側に火が出ていると、その熱で溶けてしまうのではないかと思います。
コッヘルを使って、小さな火でお湯を沸かしてみて、鍋の外側にビニールが出た状態で溶けるか溶けないか?など試してみても良さそうですね。
失敗しても、それも学習です。「どうして失敗したんだろう?」と考えながら、何度も試して、都度工夫してみてください。

実際に料理してみよう

最初に書いたとおり、袋の中に食材を入れて、空気を抜いて口を縛り、鍋の中に入れて湯煎するだけです。
空気を抜いておかないと、熱で空気膨張してしまって、お湯の上に袋がぷかぷかと浮いてしまい、湯煎にならないので、気を付けましょう。

僕が実際に試した料理は、全部で4つです。
調理時間は約30分です。

①お米を炊く
ポリ袋に、1人前(カップ1/2くらい)のお米と、お水を入れます。
お米を研ぐ必要はありません。水の量は、好みによって変えてみてください。

「吸水させた方が良いのかな?」「蒸らした方がいいのかな?」など、気になることは沢山あると思います。

これも実際に試してみて、自分好みの炊き方を見つけてください。


②オムレツ
卵2個と缶詰のまぐろフレークを入れて袋に入れてモミモミするだけ。
卵が混ざったら、湯煎します。


③鶏肉料理
ビニール袋にモモ肉と焼肉のタレを袋に入れてモミモミするだけ。
あとは同じように袋の空気を抜いて口を縛って湯煎します。

④玉ねぎボイル
丸ごと入れて塩コショウするだけです。


どれも美味しかったですよ。

ネットで調べれば、レシピも出てくるでしょうし、YOUTUBEなどでやり方も出てくると思うのですが、まずは我流で色々試してみましょう。
例えば、今人気の「水のいらない鍋」でも、今までやっていた料理方法とは全然違うと思います。
この湯煎調理も、いつもとは違う方法ですから「いつもの味付け」で実際にやってみたら、「思っていたより野菜から水分が出た」とか「いつもと味が違う」など、発見が多くあるはずです。
ですので、あえて自分が食べたいと思える、オリジナル料理を考えてみましょう。

トライ&エラーを繰り返すことで、湯煎料理も上手になります。
是非、美味しいレシピを開発してください。
協会でコンテストしたいなぁ。


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